双極性障害ののっぽさんを支えることで、わたしが感じたこと

双極性障害の夫との日常
Close up of woman supporting female friend while holding hands sitting indoors during daytime

こんにちは!

チューリップと窓です。

わたしの夫、のっぽさんは約2年前に双極性障害と診断をうけました。

今日はそんな夫と暮らす者の立場から病気について思うことを等身大で書きたいと思います。

できるだけ自分の事実を伝えたいので、言葉が重たかったり、きつく感じてしまうかもしれません。

さて、双極性障害についての説明は、専門家の記事や動画があるので、そちらを見ていただければと思います。

わたしは、実際に一緒に生活をしている人目線の記事を書いていきたいと思います。

※これはあくまで私たち夫婦における、わたし個人の意見であることを前提に読み進めていただければと思います。

夫の新境地、病気になってから見えた新たな特徴

のっぽさんは病気になってから、二重人格みたいなところが出てくるようになりました。

体のメカニズムによって振る舞いや挙動が同一人物と思えないほど変わるのです。

こういうと、怖がってしまう人もいるかと思いますし、わたしも最初は戸惑いがありました。

しかし、これはこの病気において珍しいことではないです。

うちの夫の場合は、全くの別人というより、元々持っている個性のうちの一部が、体や気分の具合で、大きく飛躍したり、息を潜めたりして、まるで二重人格のように感じるのです。

ただ、そんな周期によって状態が変わる中で、どの時でも共通点があることに気付きました。

それが、物事にこだわりすぎてしまうところと、怒りっぽくなったところ。

病気になるまで、ほとんど怒ったところを見たことがなかったのですが、ちょっとしたことが怒りの対象になるようになりました。

キッカケは様々で、状態が悪ければなんでも原因になりかねません。

今考えても、なぜあの時あんな事であんなに怒ったか理由が全くわからないものもありますし、怒って当然のこともあります。

些細なことでも家出までしてしまう時もあります。

少し口論があると、そこから数日ずっと無視。家事もせず、家にも夜中まで戻ってこない。

当初はわたしも、対処や原因がわからないし、今までと違う夫を受け入れるっことができず、毎日怒りと悲しさで泣いていました。

そんな苦しい時期をある程度過ごして、気づいたことがあります。

病気と付き合うとはどういうことか?

それは、本人も、支える側も、その周りも、病気と付き合うことは

理不尽とのうまい付き合い方を探すこと

なのではないかと思いました。

よくドラマの主人公が言っていると思います。

「なんでわたしなの?」

まさしくあれです。

で、その問いに答えれる人は誰もいないし、こうなるに至った、はっきりした悪者も誰もいないのです。

つまり、怒っても、悲しんでも、誰も責めれないし、尋ねても、お医者さんも納得いく答えを持ち合わせていない。

わかりやすい悪者がいればそれを敵として、私たちも一致団結して進めるかもしれませんが、そのわかりやすい敵もいないので足並みも揃いにくい。

答えが見つからないまま、生活が続く。

そして周りの同級生の家庭とは少し違った時間の流れ方をする。

病気と付き合う、向き合うことってそういうことだ思います。

率直な意見に触れることは大事。

私たちと状況が近い人がこれを聞いたら、夢も希望もない言葉にガッカリしたり、そんな悲しいこと聞きたくない!って目を覆いたくなるかもれません。

不快に思う人もいるかも。

でも、ほんま、すんません。

これが正直なところ。

もちろん、みんなにそれが当てはまるとは限りません。

これはわたし個人の今時点での感想です。

わたしは、このブログでは個人だからこそできる、リアルな現状を書いて、伝えていきたいと思っています。

誓ってしまったから仕方ない。自分を知ることの大事さ

大変だった時期に、わたしの頭に繰り返し、浮かんだ言葉があります。

それが、結婚式の時に牧師さんが新郎新婦に問う言葉。

「病める時も健やかなる時も…誓いますか?」

あ〜誓ってしまった。

誓ってしまったな〜。

でもこうなることがわかっていたら誓ったかな〜?

事前に教えておいて欲しかった。

と堂々巡りします。

はい、ひどい!

なんやこいつ!鬼嫁やな!と思った人いるでしょう。

でも、わたしは聖人ではありません。

ただの人間です。

そして皆さんもただの人間なのです。

自分だけは特別で違うから乗り越えられる!

とか、

夫婦なんだから助けて当然!

とか、

頑張ればなんとかなる!

みたいな、

思いこみで事態を判断しないようにしてほしい。

自分もただの人間で、起こり得る最悪の事態を予想した上で、どう病気とつきあっていくかを冷静に考えて納得した上で、付き合ってほしい。

納得しないで、自分で考えず、出した答えは後悔しかねません。

それでもわたしが夫と一緒にいることを選んでいる理由

最後に、わたしが誓ってしまった〜と、うっすら後悔をしている時、もう一個思ったこと。

のっぽさんはわたしと立場が逆ならどうするかな?

きっと、のっぽさんもわたしを支えてくれると思います。

そこが信頼できるから、わたしものっぽさんを支えていけるのだと思います。

大変な時に自分を救ってくれるもの。それは知識と経験者のアドバイス!

ここまでは、わたしの経験から思うことを羅列しました。

読んでみて、

そんなの人によるやろ!

とか、

そんな精神論はええねん!

具体的な情報を出さんかいな!

と思った方に向けて、おすすめの方法と本を紹介させていただきます。

まずは相手を、病気を理解しようとしましょう。

その姿勢が最大の近道だと思います。

そして病気を知るためには、

経験者の本を読むのがおすすめです。

わたしのおすすめ!

この本の著者坂口恭平さんは自身が躁鬱病です。

この本は、坂口さんの日記になっていて、家族や仕事、日常の出来事を、どう感じているのかを記録したものになります。

等身大でわかりやすく、躁鬱病患者の考え方などを垣間見ることができます。


今日は本のみご紹介しましたが、ご紹介したい方法論がまだまだあります。

また別の記事で詳しく書ければと思います。

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